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163 第13巻 - 3 前将軍家(足利義満)安堵御判御教書 刊本213号
164 第13巻 - 4 前将軍家(足利義満)安堵御判御教書 刊本214号
163
応永四年(1397)三月卅日
前将軍家(足利義満)安堵御判御教書 刊本213号
164
応永五年(1398)八月廿一日
前将軍家(足利義満)安堵御判御教書 刊本214号
163・164は、阿蘇惟村の申請に基づき、足利義満が惟村の大宮司職と社領の支配権を保障する旨を伝えた文書。この二通は、義満の花押、筆跡、文言ともに疑問の多い文書であることが指摘されている。これらが惟村の手によって作られたとすれば、当時の惟村(矢部)と惟政(阿蘇南郷)との対立の激しさを示す事実として重要である。武家方・宮方の対立、すなわち九州における南北朝内乱が終息に向かったこの時期においても、阿蘇氏両統の対立は解消せずに、十五世紀にいたる。(稲葉)