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文書詳細

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第18巻
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180

第18巻 - 5 渋川道鎮書状 刊本231号 第18巻 - 6 伊香均等書状 刊本232号

179 第18巻 - 5 渋川道鎮書状 刊本231号  / 180 第18巻 - 6 伊香均等書状 刊本232号
179 第18巻 - 5 渋川道鎮書状 刊本231号
180 第18巻 - 6 伊香均等書状 刊本232号
179

(応永廿四年・1417)閏五月廿七日
渋川道鎮書状 刊本231号

渋川道鎮が幕府奉行人の伊香民部入道均等に宛てた書状。惟郷が望む阿蘇大宮司職と神領支配の相続を保証した御教書を早く発給してくれるよう、幕府の担当奉行人への取次ぎを依頼している。前号の道鎮挙状から二年以上が経過しており、惟郷は痺れを切らして再度の推薦・督促を道鎮に依頼したに違いない。「阿蘇家文書写 第7」には、道鎮が別の幕府奉行人に宛てた同内容の書状が収録されている。なお、実際には本状以前の五月十三日に将軍足利義持御判御教書が、閏五月十六日には管領施行状(写第7)が発給されており、両者は行き違いとなった。矢部の阿蘇氏と九州探題渋川氏との深い結びつきを示す文書である。(稲葉)

180

(応永廿四年カ・1417)六月六日
伊香均等書状 刊本232号

伊香均等が阿蘇惟郷に対して、将軍の御教書が無事に発給されたことを伝えた書状。惟郷は京都に使者を派遣し、伊香に取次ぎの謝礼銭五貫文を贈与している。また刊本236号の料足請取状によれば、翌年、惟郷は幕府に安堵の謝礼として銭五十貫文を進上しており、「阿蘇家文書写 第17」に収録されている幕府奉行人齋藤加賀守の書状によれば、惟村は渋川道鎮だけでなく大友氏からの推薦も受けていたことがわかる。このように幕府の文書は、幕府有力者を通じての奉行・将軍への働きかけや贈与行為によって獲得された。(稲葉)

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