学生主役の企画展 第3弾―寺子屋の教科書にみる近世社会― 開催中【3/6~】

安高啓明研究室×附属図書館連携企画展Ⅲ ―寺子屋の教科書にみる近世社会― を中央館で開催しています。
 
館内展示(1階 ラーニングコモンズ)
寺子屋は江戸時代に普及した庶民の教育施設です。地域の有識者が指導者となり、6歳~13歳ほどの子どもたちに読み書きや算盤(そろばん)などを教えていました。江戸時代を通して広く普及した寺子屋は、明治以降の学校教育の基盤となりました。
本企画展では、寺子屋の教科書として使用されていた往来物などを展示し、教育の歴史を紹介します。
 
【企画展名物!『解説シート』】
企画展Ⅲ ―寺子屋の教科書にみる近世社会―にも、もちろん『解説シート』を用意しています。
ご自由にお取りいただき、解説と展示をお楽しみください♪
 
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smiley学生が主役になれる企画展<第三期>laugh
 ― 寺子屋の教科書にみる近世社会 ― 
 
百姓往来 
年代:嘉永3年(1850年) 所蔵:甲斐家  
百姓の子弟に必要な知識や文字を学ぶための初等教科書。
 
手紙向四季文章 
年代:江戸時代       所蔵:安高研究室
手紙をきちんと書けることが大人への一歩!
時候の挨拶が月ごとにまとめられています。
 
『庭訓往来』(ていきんおうらい)について 
☆挿絵や見るときのヒントになるキャプションと一緒に、会場でご覧ください。
 
期間 : 平成30年3月6日(火)~ 6月中旬
場所 : 中央館1階 ラーニングコモンズ
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『往来物』って昔の教科書だったの???
興味をもたれた方は、企画展ⅢへGO!!
 
 
助成:公益財団法人カメイ社会教育振興財団(仙台市)
作成:島 由季、久保 春香、長屋 佳歩(日本史研究室)
 

   
◆◇ごあいさつ◇◆
  平成28(2016)年4月14日と16日に起こった熊本地震によって、熊本県と大分県では甚大な被害をうけました。これまで経験したことのない激震は、人命はもとより、住宅等にも被害を及ぼし、多くの人々に試練を与えました。また、市内では、地域コミュニティーで大切にされてきた史跡や石碑、信仰物など、今なお、被災したままの状態が続いているところもあります。
 熊本城をはじめとする指定文化財が全国的に注目を集め、各地から支援をうけることができている一方、地域には、それぞれ心の拠りどころとされている有形・無形のモノがあります。文学部日本史研究室に設置した資料保全継承会議は、日本財団の支援を受けて、熊本大学周辺の史跡等の現状確認を行ない、今後、修復する過程での参考資料、そして、地震を風化させない“記録”として残すために悉皆調査を実施しました。また、甲佐町の旧家に残されていた被災資料を分類整理して目録を作成し、報告書として刊行しています。
 平成28(2016)年11月からは、産学官連携事業の一環として天草市立天草キリシタン館で被災資料と安高研究室所蔵の資料を用いた企画展示を行なっています。そして、平成29(2017)年6月には、公益財団法人カメイ社会教育振興財団から、昨年調査した成果を、展示活動を通じて発信していく助成事業に採択されました。そこで、安高研究室に所属するゼミ生たちを中心に、各種テーマを設定した企画展活動を展開していくことになりました。
 研究成果、学術情報の発信を通じた社会還元、大学の地域貢献のひとつとして、本企画展を附属図書館と天草キリシタン館で開催しています。あわせて、将来、博物館学芸員への就業を目指す院生や学生たちへの実践教育の機会として、“学生が主役になれる企画展”を目指して、継続していこうと思います。
 安高研究室では、地域に根ざし、地域に貢献できる学生教育を目指していく所存でおりますので、今後ともご指導、ご鞭撻賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 
平成30(2018)年3月6日
熊本大学大学院人文社会科学研究部
准教授 安高啓明
 
 

「天草市立天草キリシタン館展示風景」
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