展示
- 令和元年度の貴重資料展は終了しました。---------------------------------------今秋も限定3日間の 「貴重資料展」 を開催します! どうぞご期待ください!!【第35回 熊本大学附属図書館貴重資料展】「熊本藩に生まれた近代-手永・惣庄屋制と地域行政-」◆期間: 令和元年11月2日(土) ~ 4日(月)3日間限定開催 10:00〜17:00◆会場: 熊本大学附属図書館(中央館)1階古文書閲覧室・ラーニングコモンズ
「熊本藩に生まれた近代」は、附属図書館と永青文庫研究センターの共催で開催します。
熊本藩の地方統治は、同時代的にも高い評価を受けたことが知られており、その理由として以下の2点が考えられます。【1】藩の行政機構が高度に整備されていたこと【2】百姓出身の惣庄屋を責任者とした「手永」(地域行政機構)が、独自の財源とスタッフをもち、広範な地域行政を自治的に展開したこと資料展では【2】に力点を置き、近代地方自治の重要な前提となった熊本藩地方行政の展開および手永・惣庄屋の活動を、永青文庫細川家文書や惣庄屋文書から跡づけます。今年の秋は現存する「史料」とともに、熊本の歴史を体感してみませんか?【監修】 今村 直樹(熊本大学永青文庫研究センター 准教授)<同時開催>貴重資料展 初日の土曜!【公開講演会・第14回永青文庫セミナー】演題:「熊本藩政と手永・惣庄屋制-近代地方自治の胎動-」講師 今村 直樹 (熊本大学永青文庫研究センター 准教授)◇日時: 11月2日(土) 14:00-15:30◇会場: 熊本大学附属図書館(中央館)1階 ラーニングコモンズ◇定員: 先着140名まで <予約不要>*貴重資料展・講演会/永青文庫セミナーは、入場無料です。共催:熊本大学附属図書館・熊本大学永青文庫研究センター協力:公益財団法人永青文庫貴重資料展および永青文庫セミナーは、国立大学フェスタ2019 のイベントです。 大江地区 薬学部分館では、新着図書コーナーをリニューアルしました。
ぜひこの機会に新着図書コーナーにお立ち寄りください。全て貸出可能です。
※薬学分館では、4月、7月、10月、1月頃に新刊図書入荷予定です。
※貸出中の場合は、My Libraryで予約もできます。
展示図書一例
・「放射線概論 第1種放射線取扱主任者試験受験用テキスト 第11版」 柴田徳思編
・「図解入門業界研究 最新薬局業界の動向とからくりがよーくわかる本 第2版」 藤田道男著
・「論文を書くための科学の手順」 山田俊弘著
- 連携企画展 第8弾は終了しました。----------安高啓明研究室×附属図書館 連携企画展 第8弾【日常化した禁教社会】を中央館で開催しています。
館内展示(1階 ラーニングコモンズ)
江戸時代はキリスト教の信仰が禁止され、禁教政策が制度的に整備された時代でした。禁教社会を維持するために、幕府は全国へ取り締まりを命じ、各大名はキリシタンの摘発を徹底します。北部九州を中心として行なわれた絵踏や、全国規模で実施された宗門人別改や寺請制度などはその一例です。
本企画展では、キリシタンではないことの証明として機能した踏絵と起請文を通して、禁教社会の実態に迫ります。
企画展名物!『解説シート』
今回も、学生力作の『解説シート』を無料配布します♪真鍮踏絵<レプリカ>と切支丹起請文(きりしたんきしょうもん)を解説とともにご覧ください。------学生が主役になれる企画展 8「日常化した禁教社会」Ⅰ 踏絵による信仰の証明Ⅱ 起請文にみるキリシタン改め期間 : 令和元年7月30日(火)~10月31日(木)場所 : 中央館1階 ラーニングコモンズ*最終日は、15時までです。ご了承ください。------注目資料◆『真鍮踏絵』(レプリカ)差出:時代歴史模型製作所蜂須賀徳治年代:昭和6(1931)年所蔵:安高啓明研究室*真鍮踏絵の説明は、解説シートで!!!!*研究代表:安高 啓明(熊本大学大学院准教授)解説シート作成:山下 葵(熊本大学大学院)川端 駆(熊本大学)◆◇ごあいさつ◇◆信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
これは、日本国憲法第20条の条文で、いわゆる「信教の自由」について規定している。第19条の思想・良心の自由とならび、人間の尊厳を保障している条文である。今日では当たり前のこととして定着しているこの考えも、江戸時代では様相が異なっていた。
幕府や藩は、一向宗や日蓮宗不受不施といった特定宗教を取り締りの対象としていた。これにあわせて、キリスト教に関しても宣教師などの布教者はもとより、信仰者(キリシタン)も捕縛し、厳しく改宗を迫ったり、刑に処すこともあった。その履行にあたっては、当時の立法手続きに従って禁教を法制化し、合法的に展開していた。治者が宗教を取り締まっていた背景には、人民統制の妨げになること、ひいては国内権力に反目する可能性のある予備軍として位置付けられたことがある。常に、宗教や思想、信条といった目に見えない“モノ”に対して畏怖していた当時の支配者の姿が浮き上がる。
江戸時代の禁教政策の柱となったのは宗門改である。町や村の構成員を檀那寺に所属させる寺請制度、相互に監視させる五人組制度、北部九州をはじめとする一部の地域では踏絵も実施された。こうした政策は外形的にキリスト教禁教を遵守している状態を創出したが、これに応じていればキリシタンではないことの証明となる大義を得ることになった。幕府や藩のこれらの政策は、人間の内的部分に踏み込んだものではなかったことは、“潜伏キリシタン”の存在などから裏付けられる。つまり、キリシタンたちは禁教政策を凌駕した強い精神力をもって信仰を保持していたのである。一方、キリシタンたちを徹底的に取り締まっている事実は、当時、日本に訪れていた外国人たちには稀有に映っており、様々なツールで発信された。
そこで本展では、幕府、そして熊本藩が展開したキリシタン政策について取り上げる。各地で一様ではなかったキリシタン政策を実物資料から紐解いていきたい。2018年に「長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されたが、本展を通じて理解が進む一助となれば幸いである。
令和元(2019)年7月30日
熊本大学大学院人文社会科学研究部
准教授 安高 啓明
- 本荘地区 医学系分館では、現在、教員の先生方にご推薦いただいた学生用図書を展示しています。専門だけでなく幅広い分野から、学生の今だから読んでほしい図書を選んでいただきました。すべての図書に先生の熱い推薦文がついています! ぜひ手にとってみてください。※2階新着図書コーナーに配架しています。どれも貸出可能です。展示図書一例「18トリソミーの子どもたち」 Team18編「苦海浄土」 石牟礼道子著「胃弱・癇癪・夏目漱石」 山崎光夫著「サピエンス全史 上・下」 ユヴァル・ノア・ハラリ著「ノーサイド・ゲーム」 池井戸潤著「人体のしくみ図鑑」 ジョン・クランシー著「小さな小さなクローディン発見物語」 月田承一郎著問い合わせ
医学系分館
096-373-5035 テーマ:「新入生全力サポートフェア」
期間:2019年3月28日(木)~2019年5月8日(水)
場所:附属図書館中央館1階ロビー
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます!
今回のロビー展示は、平成31年度ダイナマイト新歓の協賛企画として、
「大学生活スタートブック」と題し、新入生向けおすすめの本を紹介します。
春から新しい環境になり、いろいろな「初めて」を目の前に期待や不安でいっぱいなことでしょう。
今しかない、みなさんの貴重な大学生活を素敵なものにするために図書館は全力でサポートします!
レポートの書き方からアルバイトに関する本、そして熊本弁が学べる本まで、
みなさんの大学生活をサポートする本ばかりですので、ぜひ見てみてください。
※新入生ではない方にも、もれなく役立つはず!
また、4月初旬からは学生団体「Kumarism」が作成した熊大周辺の飲食店を紹介するパンフレットも同じくロビーで配布します。
ぜひこちらも手にとって見てください。
「Kumarism」についての詳細は以下リンク先をご覧ください。
私たちについて|Kumarism
展示図書の一例
・「「大学時代」自分のために絶対やっておきたいこと」千田琢哉著
・「大学1年生の歩き方:先輩たちが教える転ばぬ先の12ステップ」トミヤマユキコ、清田隆之著
・「ブラックバイト対処マニュアル」石田眞、竹内寿監修
・「ひとりごはん:簡単なのにすっごくおいしい」柳澤英子著
・「大学的熊本ガイド:こだわりの歩き方」熊本大学文学部編;松浦雄介責任編集
展示されている本はすぐに借りることができます。
テーマ:「第2回学生選書祭」
期間:2月15日(金)~3月14日(木)場所:附属図書館中央館1Fロビー今年度の学生選書祭第二段!10月に募集した学生選書員のみなさんに中央館に置きたい本を選んでもらいました。さまざまな分野の本が勢ぞろいしており、選書員が作成した手作りPOPも注目です。ぜひご覧ください!展示図書の一例・「グロ-バル・ヒストリ-の可能性」羽田正編・「かくて行動経済学は生まれり」マイケル・ルイス著 ; 渡会圭子訳・「中世ヨーロッパの城塞」J・E・カウフマン, H・W・カウフマン共著 ; ロバート・M・ジ ャーガ作図 ; 中島智章訳・「幻の東京オリンピック : 1940年大会招致から返上まで」橋本一夫 [著]展示されている本はすぐに借りることができます。学生ボランティアパネル展示「熊本地震から輝き始めた学生の軌跡」
ー 熊本大学 COC地(知)の拠点整備事業 | ハグクム期間:1月21日(月)~2月14日(木)場所:附属図書館中央館1Fロビー中央館1階ロビー周辺のパネル展示では、本学学生による熊本地震に関連したボランティア活動を紹介しています。詳しく以下リンク先をご覧ください。「熊本地震から輝き始めた学生の軌跡」学生ボランティア活動紹介パネルを展示しています!- テーマ:「使ってみよう!こんなに便利な電子ブック&データベース!!」場所:附属図書館中央館・医学系分館期間:12月初旬より展示中央館と医学系分館では「使ってみよう!こんなに便利な電子ブック&データベース!!」と題して、図書館HPから利用できる電子ブックとデータベースの紹介展示を行います。附属図書館では、さまざまな有料の電子ブックおよびデータベースを契約しています。これらは基本的に熊大のネットワークに接続されたパソコンやスマートフォン等の電子端末からアクセスが可能です利用できるのは熊大の学生および教職員に限られます。展示内容は①電子ブックの契約タイトル紹介と②各館ごとのおすすめデータベース紹介の2つになります。それぞれへのアクセス方法も、展示内容の中で案内しています。学習、研究、就活と、大学生活のいろんな場面で電子ブックおよびデータベースは活躍します。今回の展示企画で紹介できるのはその一部になりますが、まだ使ってみたことのない方は、ぜひこの機会にアクセスしてみてください。紹介する電子ブックの一例・「TOEICテスト完全教本新形式問題対応」ロバート・ヒルキ/デイビット・セイン著・「胸部画像診断のここが鑑別ポイント. 改訂版」酒井文和編集・「原色魚類大圖鑑. 新訂」多紀保彦 [ほか] 監修・「留学入試エッセー : 質問分析・構成法・実例」アルク入試エッセー研究会編紹介するデータベースの一例【中央館】【医学系分館】
- 安高啓明研究室×附属図書館 連携企画展 第6弾「日常を襲った衝撃 -江戸の災害と人々-」を中央館で開催しています。
館内展示(1階 ラーニングコモンズ)
現在、大規模災害が全国で多発しているように、江戸時代の人々も飢饉や地震などに悩まされていました。思いもしなかった災害に当時の人々はどう向き合ったのでしょうか。本展示では、安政の大地震や天保の大飢饉などの江戸時代の大規模災害の様子と、災害に直面した人々の対応を紹介します。企画展名物!『解説シート』
今回も、学生力作の『解説シート』を無料配布します♪江戸時代の大地震の出火場所の記録を、現在の航空写真と対比しわかりやすく説明しています。------学生が主役になれる企画展 ⑥
日常を襲った衝撃 ―江戸の災害と人々―期間 : 平成30年11月16日(金)~ 31年3月下旬場所 : 中央館1階 ラーニングコモンズ注目資料
◆『地震類焼場所明細書之写并御堂筋近郷聞書』作成:不明 年代:江戸時代 所蔵:安高啓明研究室<安政2(1855)年の地震によって起こった火災の記録>◆『江戸大地震出火場所附』作成:不明 年代:江戸時代末期~明治時代 所蔵:安高啓明研究室<安政の大地震に伴う火災被害(出火場所、焼失の程度、怪我人の多さ)>魅せる展示の工夫がいっぱいです♪『解説シート』と一緒にお楽しみください。------研究代表:安高 啓明(熊本大学大学院准教授)解説シート作成:長屋 佳歩(熊本大学大学院)山下 葵(熊本大学)川端 駆(熊本大学)◆◇ごあいさつ◇◆前近代社会、治水や防災事業が不十分ななか、多くの天災に見舞われる。地震や台風、飢饉といった自然災害に対して現実的対応とともに、畏怖から呪術的に解決しようとする動きがあった。試行錯誤を重ねながらも、被害状況などをつぶさに記録し、後世に残すべき教訓として伝えていった者もいた。そこには、繰り返される天変地異への警鐘というべき人類の知恵が集約されている。今回の展示では、江戸時代の災害として著名な安政地震と三大飢饉を取り上げる。安政地震は、1854(安政元)年に東海地方で発生したことをきっかけに、その翌年には、江戸で直下型地震が起こり、未曾有の被害を出した(安政江戸地震)。それ以降も列島各地で頻発した地震に多くの人々は不安な状況に陥った。そして、享保17(1732)年の享保飢饉、天明3(1783)年から起こった天明飢饉、天保7(1836)年に起こった天保飢饉は、冷害や長雨、虫害等によって農産物に多大な被害を及ぼした(江戸三大飢饉)。米価高騰も相まって、多くの餓死者が出るなど、凄惨な状態が続いた。こうした過去の記録からは、逼迫した状況が伝わってくるとともに、乗り越えた先人たちの英知を知ることができる。平成28(2016)年4月14日、同月16日に発生した熊本地震によって、いつ見舞われるかわからない災害に対峙していかなくてはならない気持ちを多くの人がもっただろう。かつての災害の史実を認識しておくことは、防災意識を醸成するうえでも肝要であり、それを伝えることは歴史学の果たすべき役割である。一人でも多くの見学者にこうした教訓を提示できれば幸いである。本企画展は、船の科学館・日本財団の海の学び調査・研究サポート「長崎・熊本両県における自然災害(地震・噴火・津波)に関する総合調査―寛政4年「島原大変肥後迷惑」の文献・慰霊碑を中心に―」(研究代表:安高啓明)の助成をうけて実施することができた。日本史研究室に所属し、将来、学芸員への就業を希望する大学院生・学部生も、調査から展示に至るまで参加し、実践教育の機会として参加した。本事業にご協力いただいた関係各位に衷心よりお礼申し上げる。平成30(2018)年11月16日熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授 安高啓明